バイオマスレジン福島、浪江町北産業団地に新工場/11月着工
2021年10月11日
相馬ガスホールディングスとバイオマスレジンホールディングスは8日、共同出資による合弁事業として設立した(株)バイオマスレジン福島(2021年7月設立)が浪江町北産業団地に新工場を建設すると発表した。
新工場では、お米(非食用米)から作るバイオマスプラスチック「ライスレジン」を主に生産する。ライスレジンは、元来地球上にある植物を原料とするため、地上の二酸化炭素の増減に影響を与えない「カーボンニュートラル」の性質を持ちながら、従来のプラスチックと比べてもコストや成型性、強度などはほぼ同等というエコフレンドリーな新時代のプラスチック素材。
また、新工場へのグリーン水素供給に係る実現可能性調査が、今年7月に環境省「脱炭素×復興まちづくり」FS委託事業に採択され、既に新工場におけるグリーン水素供給の利活用の検討がスタートしている。具体的には、ライスレジン生成時の乾燥工程で熱を水素とガスを混焼させた電力と水素とガスを混焼させて発電した熱を活用することなどを検討している。この取り組みを行うことにより、素材・生成工程の両方で二酸化炭素の削減につながる。
■ 新工場概要
所在地:福島県双葉郡浪江町大字北幾世橋地内
投資額(総工費):9.9億円
土地面積:21,100㎡
延床面積:1,776㎡
設備:ライスレジン製造設備×2ライン
従業員数:10名~15名(予定)
生産量:5t/日でスタート、10t/日を目指す。約3,000t/年を見込む。
着工予定:2021年11月
生産開始予定:2022年8月