沢井製薬、第二九州工場に新固形剤棟
沢井製薬は11日、第二九州工場(福岡県飯塚市)敷地内に新たに固形剤棟を建設すると発表した。
今回、昨今のジェネリック医薬品業界における品質・供給等の問題による同社品への需要増加に対応することや、今後のジェネリック医薬品のさらなる市場拡大に対応した生産能力の増強を図る。
現在有する年間25億錠の生産能力に対し、ステップ1として2024年に20億錠を追加、ステップ2として追加予定の10億錠については、他社を含む市場の動向や同社の新製品開発状況等を勘案しながら遅滞なく実施するとしている。
計画は、中期経営計画「START 2024」で公表している「早期に200億錠以上の自社生産体制確立」の実現に向けた取り組みの一環であり、今回の大型投資で沢井製薬全体の自社生産能力は現在の年間155億錠から約20%アップする。
今後、三田工場をはじめ他の工場においても、増産に向けた設備の増強、人員確保を積極的に推進することにより、自社生産能力を段階的に増強し、200億錠以上の生産体制確立を目指す。
■ 新棟概要
名称:第二九州工場 新固形剤棟
所在地:福岡県飯塚市平恒1144-3
投資予定額:ステップ1 約350億円
:ステップ2 約55億円
敷地面積:26,304㎡
延床面積:29,446㎡
構造:鉄構造7階建
新規雇用予定:ステップ1:330名
:ステップ2:490名(ステップ1を含む総人数)
設計予定:2021年10月~(11ヶ月)
着工予定:2022年9月
竣工予定:2023年12月
バリデーション:2023年10月~(7ヶ月)
稼働開始予定:2024年1月
出荷開始予定:2024年4月(ステップ1・20億錠分)
:順次(ステップ2・10億錠分)