味の素、インドネシアの工場増設/Masakoの増産
味の素(東京都中央区)は25日、子会社のインドネシア味の素社(P.T. Ajinomoto Indonesia)は、インドネシアにおける風味調味料の需要増に対応し、インドネシア・ジャワ島西部にあるカラワン工場の風味調味料「Masako®」の生産能力を増強すると発表した。
投資額は約3,600億インドネシアルピア(約32億円)で、16年4月の着工、17年7月の稼働開始を予定する。
同社の風味調味料「Masako®」は1989年の発売以来、鶏肉や牛肉の風味を料理に付与する汎用調味料としてスープや炒め物などに家庭で幅広く使用されている。販売量は2011年度以降年率約12%で継続的に増加しており、60%強のトップシェアを誇る。
今後も、新規ユーザーの拡大と既存ユーザーの使用量増による販売量の拡大が見込まれることから、生産能力を増強する。
現在、「Masako®」はジャワ島東部のモジョケルト工場と、12年12月に稼働したジャワ島西部のカラワン工場の2拠点で生産している。
今回の増設工事では、カラワン工場の建屋を拡張して生産能力を増強し、従来モジョケルト工場でのみ生産していたビーフ風味をカラワン工場でも生産する。また、全フロア・全工程を見渡せる見学者通路を設置する。
これにより「Masako®」の生産能力が2工場合わせて約30%増強されると同時に、インドネシアの人口の約8割(約2億人)を抱えるジャワ島以西への安定的かつ効率的な供給が可能となる。
■ 工場増設概要
会社名:P.T. Ajinomoto Indonesia
所在地:インドネシア・ジャワ島西部カラワン工業団地内(インドネシア味の素社カラワン工場)
投資額:約3,600億インドネシアルピア(約32億円)※1インドネシアルピア=0.0088円(2015年12月度時点)
主な生産品目:Masako®
生産能力:現行能力(2工場計)の約30%増
着工予定:2016年4月
稼動予定:2017年7月