中外製薬、浮間事業所にバイオ原薬製造棟
2021年10月25日
中外製薬は22日、浮間事業所(東京都北区)内に、初期開発用治験薬の製造を担うバイオ原薬製造棟(UK4)を建設すると発表した。
UK4は、初期開発用治験薬の製造に特化している。専用施設により供給能力を拡大し、スピードとフレキシビリティを強化することで、抗体をはじめとするバイオ医薬品プロジェクトについて、臨床開発における最初の段階であるFirst in Human試験(FIH試験)を最速で開始し、速やかなearly PoC(Proof of Concept)取得につなげることを目的としている。
中外製薬は、抗体エンジニアリング技術を駆使した画期的なバイオ医薬品の連続的な上市に向け、既存のバイオ原薬製造棟(UK1、UK2)に加え、後期開発用治験薬や初期商用のバイオ原薬製造棟(UK3)を2018年に稼働するなど、積極的な設備投資を行ってきた。
今回のUK4が加わることで、初期臨床開発から初期商用生産までの一貫した自社供給能力が強化され、革新的な医薬品候補物質の速やかな開発・上市を支える基盤が強化される。
■ 新棟概要
所在地:東京都北区浮間 5-5-1(浮間事業所)
総投資額:121億円
建築面積:1,220㎡
延床面積:3,705㎡
構造:免震4階建
設備概要:2,000Lシングルユース培養槽x2基+精製1ライン
着工予定:2022年2月
建築完了予定:2023年4月
竣工予定:2023年9月
稼動予定:2024年1月