コマツ、富山の新シールリング工場が完成
2021年11月4日
コマツは10月29日、氷見第二工場敷地内に足回りコンポーネント部品であるシールリングの新工場を建設したと発表した。
シールリングは、建設機械の終減速装置(ファイナルドライブ)などの足回りコンポーネントにおいて、内部の潤滑油の漏れ防止のために使用されている精密部品であり、コマツグループの足回りコンポーネントの生産拠点へ供給されている。
新シールリング工場では、築約60年を経過した旧シールリング工場の生産機能を新工場へ移管する。また、コマツグループのシナジー効果として、コマツNTCと共同開発した高精度高能率なCBN研削加工機やAI技術を活用した自動検査装置などを導入し、大幅な省人化と生産性向上を実現した。
シールリングをはじめとする鋳造工程は特にエネルギー使用量が大きく、工程改善による高効率化は消費エネルギーの大幅な削減につながる。加えて、外壁・屋根・照明などへの省エネ設備導入や建屋の気密性向上などにより、CO2排出量削減など環境面での改善を図る。
■ 新工場概要
所在地:富山県氷見市下田子1-3(氷見第二工場敷地内)
投資額:約36億円
総床面積:8,230㎡
生産品目:建設機械コンポーネント用シールリング
竣工:2021年5月
量産開始:2021年11月