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大和フロンティア、鹿児島・倉内工業団地に新工場

2021年11月18日

 竹チップ・笹サイレージを製造する大和フロンティア(宮崎県都城市)は、鹿児島・倉内工業団地に工場を新設する。

 今回、南九州での事業拡大を目的として、北薩地域で「笹サイレージ」の原料となる竹を放置竹林から無償で伐採・搬出し、一次加工となる竹チップの製造を行う。

 同社は2005年に、地下貯蔵タンクや地下埋設配管の点検・メンテナンス業務を行う企業として、宮崎県都城市に設立。その後、木材を原料とした畜産用敷料や菌床栽培用鋸屑の製造・販売を開始するなど事業を拡大している。

 近年では、木材価格の高騰から、地域で未利用資源となっている放置竹林に着目し、竹を原料とした「笹サイレージ」(竹を笹ごと粉砕した竹粉に糖蜜等を加え乳酸発酵させたもので、円筒状にラッピングし家畜用飼料や有機肥料として販売)を開発。竹林の多い南九州で、放置竹林の環境整備につながるとともに、家畜用飼料や土壌改良材としての利用が注目を集めている。

■ 新工場概要

工場名:大和フロンティア(株)さつま工場
所在地:鹿児島県薩摩郡さつま町時吉2038番地55他(倉内工業団地)
投資予定額:1億1,700万円
用地面積:1,442.26㎡
建物面積:436.00㎡
新規雇用予定者:4名
事業内容:竹チップ製造、笹サイレージ販売(都城市の工場で笹サイレージに加工後、さつま工場へ運び販売)
生産計画:8,000万円(2022年期)
着工予定:2021年12月
操業予定:2022年4月

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