デンカ、群馬の渋川工場で設備投資
2021年11月29日
デンカは25日、群馬県渋川市の渋川工場で放熱シートの新規生産設備を導入すると発表した。
同社の放熱シートは絶縁・放熱材料として車載製品・通信機器など様々な用途で使用されている。xEVなどの車載電装機器や、5Gを中心とする通信基地局などで放熱シートの需要はさらに拡大する見通しであることから、グループ企業である九州プラスチック工業(熊本県玉名市)から渋川工場への生産移管と新規設備導入による生産能力の増強を図る。
渋川工場は1951年に塩化ビニル系樹脂の生産拠点として操業開始以降、時代のニーズに合わせて高熱伝導メタルベース基板をはじめとする放熱材料、半導体製造工程用仮固定テープ、アクリル系接着剤など電子材料を中心とした生産拠点に変化し、今年で操業70周年を迎えた。
今後は自動生産プロセスの導入や、工場内にある研究開発部門を強化し、車載・通信で求められる高熱伝導・高耐熱・接触熱抵抗低減・高耐圧等を持ち合わせた次世代スペシャリティー製品の開発も行う計画。
■ 設備投資概要
所在地:群馬県渋川市中村1135(渋川工場)
投資額:約17億円(見込)
投資内容:放熱シート生産移管および生産能力の増強
稼働予定:2024年度上期