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宇部興産、宇部ケミカル工場に新棟建設

2021年12月9日

 宇部興産は8日、ポリイミドフィルムの新工場を宇部ケミカル工場(山口県宇部市)内に建設すると発表した。

 ポリイミドフィルムは、電子情報関連機器の回路基板材料などに使用されており、スマートフォン、パソコン、デジタル家電、車載などの市場拡大や高機能化に伴い、今後も需要拡大が見込まれている。

 製造するポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス)は宇部興産独自のBPDA系熱イミド法で製造され、他のポリイミドフィルムと比較して耐熱性・機械的特性・寸法安定性に優れていることから、LCD(液晶表示装置)やOLED(有機ELディスプレイ装置)分野向けを主体としたCOF(チップ・オン・フィルム)用途において高い市場シェアを獲得している。また、FPC(フレキシブル・プリント回路基板)用途においても需要が好調に推移している。

 今回、こうした需要に対応するため、積極的な生産能力増強と安定供給体制の確保が必要と判断し、増強を決定した。

 新工場は、2024年10月試運転開始予定で、生産能力は20%増加となる。生産性を更に向上させる技術も導入し、様々なグレードを機動的に生産できる工場となる予定。

■ 新工場概要

所在地:山口県宇部市大字小串1978-10(宇部ケミカル工場)
事業内容:ポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス)の製造
生産能力:20%増加
試運転開始予定:2024年10月

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