愛知製鋼、「eアクスル」向け電動車用駆動ユニットの生産ライン竣工
2022年1月25日
愛知製鋼は20日、電動車用駆動ユニット「eアクスル」(従来のガソリンエンジンに替わる電動車向け動力システム)向け新部品(アウトプットシャフト)生産ラインの竣工式を行ったと発表した。
同社は、2050年カーボンニュートラル実現と将来の生き残り戦略の一環として、今後の需要増が見込まれる電動車搭載部品の新規開発と量産体制の整備を積極的に進めている。
電動車向け部品には航続距離を伸ばすための高強度・軽量化や、静粛性確保(ノイズ低減)のための高精度化が強く求められており、高い鍛造技術が不可欠。
これを受け、今回竣工したラインは、中空形状の長軸部品に内径スプライン(円筒形の製品の内側に刻まれた歯型)を冷間鍛造により精密に成形することで、材料の無駄なく高強度・軽量化、高精度化を実現した。
また、従来顧客で実施していた複雑な機械加工工程を集約し、より完成部品に近い、高付加価値な製品を提供する。
さらに、機械加工(切削)・冷間鍛造・機械加工(仕上げ)・検査工程を整流化。全自動一貫生産ラインで、リードタイム短縮と物流コストの削減を実現した。
■ 設備投資概要
所在地:愛知県東海市新宝町33-1(鍛造工場内)
投資額:4.5億円
設備名称:eアクスル向けアウトプットシャフト新生産ライン
設備構成:冷間成形機、機械加工機、検査設備など
生産能力:2万個/月
竣工:2022年1月