カネカ、苫小牧に医療機器の新工場建設
2022年1月25日
カネカは24日、北海道の苫小牧東部産業地域に医療機器の新工場を建設すると発表した。
投資額は約100億円で、2024年5月の稼働開始を予定。新工場は、製造プロセスの自動化、高度化による生産性の高いスマート工場とする。また、同社製の太陽電池を設置し、「ゼロエネルギーファクトリー」を目指す。
今回生産を予定している医療機器は、米国での適応拡大や昨年発売した新製品の投入が奏功し、着実に販売が伸びている。血中の悪玉コレステロールを選択的に除去する「リポソーバー」は、欧米を中心に今後も堅調な需要の伸長を見通している。
また新規の「レオカーナ」は、重症化した閉塞性動脈硬化症(ASO)に対する新たな治療法として市場から高い評価を受けている。今後、潜在患者数が多い米国、中国などで需要の急拡大が見込まれ、新工場建設による供給基盤の確保により、飛躍的な事業拡大を図る。
同社は、この領域の事業展開をさらに飛躍させ、2030年にHealth Care Solutions Unitの売上高3,000億円を目指す。
また、今回取得した事業用地は、Medical領域以外の事業拠点としても積極的に活用していく計画。
■ 新工場概要
所在地:北海道苫小牧市(苫小牧東部産業地域)
投資額:約100億円
事業内容:医療機器の製造
稼働開始予定:2024年5月