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焼津水産化学工業、水産加工団地で機能食品増産

2022年2月21日

 焼津水産化学工業は9日、機能性食品素材の主力素材「N-アセチルグルコサミン」(NAG)の製造工場で設備投資を行うと発表した。

 機能性食品素材の国内の事業環境は、健康志向や少子高齢化といった追い風があり、なかでも成長している機能性表示食品のマーケットにフォーカスし、これまでNAGの新しい機能性データを取得するなど研究開発投資を行ってきた。

 その結果、同社が関与した機能性表示食品の届け出件数も増加し、製品の販売数量も増加している。

 こうした需要増加を背景として、同社はNAGの更なる競争力向上を目的として、静岡県焼津市の団地工場に設備投資を行う。

 今回の投資によりNAGの生産工程の見直しと設備の改良を行い、生産能力を30%向上させ、事業拡大を加速させる。また、機械設備のネットワーク化を進め、遠隔制御を可能にするなどDX化を進め、作業の正確性やトレーサビリティを高めるとともに、製造現場の作業環境の改善も行い、作業者に優しい工場にリニューアルさせる。

■ 設備投資概要

所在地:静岡県焼津市惣右衛門1195-4(水産加工団地内)
投資総額:約8億円
生産品目:NAG、キチン分解物、キトサン分解物、海藻分解物
※NAG(N-アセチルグルコサミン)は、関節や美容に関する機能性表示食品に対応した素材であり、エビ・カニの殻が主原料
生産能力:30%向上
着工予定:2023年2月
完工予定:2023年5月

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