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帝人フロンティア、松山事業所に医療用ガウンの一貫生産工場

2022年3月2日

 帝人フロンティアは2月28日、松山事業所(愛媛県松山市)内に、医療用ガウンを一貫生産する工場を新設すると発表した。

 同社は、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、グローバルな調達機能を活用することにより、医療用ガウンの生産・供給を行っている。

 一方で、感染が急拡大した局面には、海外からの物資調達が困難になったことなどにより医療用物資の逼迫が問題となり、特に大半を海外からの輸入に頼っている医療用ガウンについては、安定供給のために国内生産への要請が高まっている。

 今回、有事における急激な需要拡大に対応するとともに、長期にわたり安定的に安全性の高い医療用ガウンを供給するため、国内に医療用ガウンの素材から製品までを一貫生産する工場を新設する。

 新工場には、不織布製造とラミネート加工から成る生地生産設備と自動縫製設備を設置する。

 また、縫製工程を自動化することにより、医療用ガウンを縫製する一般的な工場に比べて人員一人当たりの生産性が約7~10倍に高まり、配置人員の少数化を可能にするとともに、人と人との接触を避けた工場運営が可能となることから、昨今のコロナ禍のような有事に際しても生産・供給が可能となる。

■ 新工場概要

所在地:愛媛県松山市北吉田町77(松山事業所)
投資額:約20億円
生産品目:医療用ガウン
生産能力:2022年度/200万着、2025年度/600万着
生産開始予定:2022年12月

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