UCC上島珈琲、山梨に水素熱源の焙煎所/143億円投資
2022年3月3日
UCC上島珈琲は2日、山梨県笛吹市に「UCC山梨焙煎所」を新設すると発表した。
新工場では、これまで培った製造技術を凝縮した高品質・高効率な焙煎所運営を図るとともに、水素を熱源としたコーヒー焙煎を可能にする水素焙煎機の開発や太陽光・水力等の再生可能エネルギーの活用を通じ、2030年に二酸化炭素排出量51%削減(2019年比)、2040年にカーボンニュートラルなコーヒー製造を目指す。
コーヒー焙煎の熱源においては、一般的にLNG等の化石燃料が使用される。同熱源をクリーンエネルギーである水素に代替するイノベーションに挑戦している。
加えて、これまで培った製造技術を凝縮し、最新鋭の設備導入やAI活用・更なるFA化を推し進め、高品質・高効率な焙煎所運営を図る。従来の製品群に加えて、カプセル、フレッシュキューブ(小容量真空パック)、ワンドリップタイプ(一杯抽出)等、高付加価値製品の製造能力強化を図る。
工場新設に関連し、山梨県企業局、東京電力エナジーパートナー(株)、(株)巴商会、東レ(株)と共同で、水素を熱源とした脱炭素エネルギーネットワーク「やまなしモデル」技術開発事業を開始する計画。
■ 新工場概要
名称:UCC山梨焙煎所
所在地:山梨県笛吹市八代町南4277
総事業費:約143億円(計画)
敷地面積:約34,814㎡
総床面積:12,000㎡
製造品目:レギュラーコーヒー、コーヒーカプセル、ワンドリップコーヒー、フレッシュキューブコーヒー
製造する主な製品ブランド:上島珈琲店、ゴールドスペシャル、職人の珈琲、ドリップポッド、各種業務用ブランド
稼働開始予定:2024年上期