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小林製薬、富山の漢方棟が稼働開始

2022年3月16日

 小林製薬はこのほど、100%子会社の富山小林製薬が建設を進めていた漢方製剤を製造する新棟が稼働すると発表した。

 同社は、漢方事業を注力事業の一つとして取り組んでおり、主力となる肥満症対策薬「ナイシトール」ブランドをはじめ、生活者の健康意識の高まりなどを背景に、今後もさらなる需要拡大が見込まれている。

 今回の漢方棟の稼働により、これまで外部委託していた生産の一部内製化を行い生産能力は従来の約1.4倍に増強される。

 稼働を開始する漢方棟は、小林製薬グループ初の漢方製剤製造の専用棟で、調合・打錠・充填・包装の一連の工程を行う。

 製造する「ナイシトールZa」は、生薬原料の調達や漢方エキスの製造を中国の合肥工場(合肥小林薬業有限公司)で行っている。漢方棟が稼働することで、原料の調達から製品化まで自社内で一貫して行う。

 また、今後、漢方棟内の製剤工程において、AIを活用し、生産性や品質の安定性向上を図る。

■ 新棟概要

所在地:富山県富山市中大久保100-1
投資額:約15億円
延床面積:2,151㎡(652坪)
建築面積:1,648㎡(約500坪)
生産品目:ナイシトールZa 315錠、420錠
生産能力:約1,000,000製品(420錠換算)
稼動開始:2022年3月22日

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