リンテック、土居加工工場・熊谷工場に190億円投資
2022年3月22日
リンテックは18日、2025年3月までの4年間で、土居加工工場(愛媛県)と熊谷工場(埼玉県)に総額約190億円を投じ、プロセス関連テープの生産設備を段階的に大幅増強すると発表した。
昨今、テレワークの普及や電気自動車(EV)・高速通信規格「5G」向け需要などを受けて半導体や電子部品の需要が急拡大しており、メーカー各社では積極的な増産投資を行っている。
同社は高性能な極小電子部品である積層セラミックコンデンサの製造工程に欠かせない関連テープ(剥離フィルム)をメーカー各社に提供している。
今回、独自のナノレベル厚の剥離剤塗工技術で実現できる高密度・超小型のコンデンサから、多用途で使用できる汎用タイプのコンデンサ向けまで幅広くカバーするため、生産能力の増強を決定した。
両工場共に自動化・省人化、省エネルギー、CO2排出量の抑制などに配慮した生産システムを構築する。今後、半導体メーカーの増産への対応を含め、エレクトロニクス関連市場に向けた部材の安定供給を継続するため、積極的に生産体制の強化を図るとしている。
■ 設備投資概要
◇ 熊谷工場
所在地:埼玉県熊谷市万吉3478
投資額:約100億円
延床面積:約10,000㎡
設備:クリーン塗工設備2台、裁断設備3台など
着工予定:2023年6月
完工・稼働開始予定:2023年12月(順次)
◇ 土居加工工場
所在地:愛媛県四国中央市土居町藤原7-7-1
投資額:約90億円
延床面積:約10,000㎡
設備:クリーン塗工設備2台、裁断設備3台
着工予定:2022年12月
完工・稼働開始予定:2025年3月(順次)