TDK、秋田県にかほ市に電子部品の新工場
TDKは18日、秋田県にかほ市に電子部品の生産拠点「稲倉工場西サイト」を建設すると発表した。
現在、loTやAIなどを活用したデジタル・トランスフォーメーション(DX)と、再生可能エネルギーの拡大などによるエネルギー・トランスフォーメーション(EX)により、電子部品・電子デバイスの重要性はかつてないほど高まっている。
今回、同社が得意とする磁性材料技術とめっき技術をコアコンピタンスとした革新的な電子部品の開発・量産を強化するため、新工場の建設を決定した。
これにより、顧客対応のスピードアップ、新製品の早期立ち上げなどが可能となる。また、同工場は電力を再生可能エネルギーで100%まかなう予定。
同社の電子部品事業はアイスランドの地熱発電の利用など、再生可能エネルギーの導入に積極的であり、新工場においても同社の発電・蓄電技術を凝縮したエネルギーマネジメントシステムを取り入れた環境配慮型の工場としてCO2排出の削減を図る。
さらに近年、国内の製造業が直面している労働力不足に対応し、プロセスの省人化にも対応した未来志向の工場とする。
同社では、同工場の建設を第一弾とし、今後、秋田地区の電子部品の生産拠点強化について、TDKエレクトロニクスファクトリーズ(秋田県由利本荘市)を中心に進めていく。
■ 新工場概要
工事名称:TDK稲倉工場西サイト 第一期工事(仮称)
所在地:秋田県にかほ市象潟町字立石4-3
敷地面積:約36,000㎡
延床面積:約13,000㎡
構造:2階建て
主な事業:めっきプロセス応用製品(非接触給電コイルモジュール・NFCコイル等)の開発・製造
着工予定:2022年4月
竣工予定:2023年4月
量産開始予定:2023年9月