三菱電機、尾張旭市にFA機器の新工場
2022年3月30日
三菱電機は28日、愛知県尾張旭市内の土地を取得し、FA制御システム製品の新工場を建設すると発表した。
半導体・電子部品・データセンターなどのデジタル関連分野やリチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野を中心に、FA制御システム製品の中長期的な需要拡大が見込まれている。
今回、これらの需要に対応するため、約130億円を投資して新生産拠点を設立し、名古屋製作所のFA制御システム製品の生産体制を強化する。2025年4月の稼働開始を予定している。
新工場は、FA制御システム製品の次世代工場として、5G通信とAIの活用に加え、FA統合ソリューション「e-F@ctory」に基づいた高度なSCM・ECMの構築により、生産性・品質の改善サイクルを高速化し、納期の短縮と高品質・高効率な生産を実現する。
同社のオートメーション技術活用による生産工程の自動化拡大に加え、AGVの活用による物流の効率化や生産現場のデジタルツイン化による同期生産などにより、需要変動に強い生産体制と安定供給体制を構築する。また、CO2排出量削減の取り組み強化により、カーボンニュートラルの実現を目指す。
■ 新工場概要
所在地:愛知県尾張旭市稲葉町五丁目
投資額:約130億円(土地取得、造成工事、工場建設)
敷地面積:約42,000㎡
延床面積:約33,600㎡
構造:鉄骨コンクリート造(耐震)、地上3階建
生産品目:FA制御システム製品
脱炭素化、生物多様性の取り組み:「e-F@ctory」を活用したエネルギー監視システム
LED照明、太陽光パネル、ビオトープ
稼働開始予定:2025年4月