AGC、スペインに合成医薬品の新工場/120億円投資
2022年4月8日
AGCは6日、合成医薬品CDMO事業子会社であるAGC Pharma Chemicals Europe S.L.U. (以下:APCE社)の設備を増強すると発表した。
APCE社は、年率7%以上の成長を続ける合成医薬品CDMO市場の成長を上回る勢いで受託件数を伸ばしている。この旺盛な需要に対応するため、2020年4月に30%の設備増強を決定している。
今回、近年需要が高まっている抗がん剤などに代表される高薬理活性原薬(HPAPI)に対応した設備も導入する。また、新設する建屋は増強後の生産能力をさらに拡張する余地があり、今後、追加の増強を検討していく。
AGCグループは、合成医農薬・バイオ医薬品CDMOを含むライフサイエンス事業を戦略事業のひとつと位置付け、2018年の売上高449億円を、2022年には1,350億円、2025年には2,000億円以上へ拡大を目指している。
合成医農薬CDMO事業において、今回の設備投資は2021年11月のAGC若狭化学の設備増強に続く投資であり、バイオ医薬品CDMO事業と合わせ、今後も積極的な買収・設備投資を行うとしている。
■ 新工場概要
会社名:AGC Pharma Chemicals Europe, S.L.U.
所在地:Camí de la Pomereda, 13 08380 Malgrat de Mar (Barcelona) Spain
総投資額:約120億円
延床面積:7,500㎡
事業内容:合成医薬品の製造
生産能力:30%増強
稼働開始予定:2024年上期