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JMC、長野県飯田市に新工場建設

2022年4月18日

 JMCは14日、鋳造工程の増強を目的に新工場棟を建設すると発表した。

 今回、FA分野で量産用鋳造部品需要の増加が見込まれることから、受注確保と安定供給を実現するため、新工場棟「第8期棟」の建設と既存工場棟で熱処理設備、加工機(マシニングセンタ)を増設する。

 「第8期棟」は、従来の試作品中心の生産体制とは異なり、TPS(トヨタ生産方式)の思想を取り入れ、同社の砂型鋳造品の生産特性に対する最適化を図る。

 また、量産用鋳造部品を効率よく生産し続ける「量産」に対応可能なライン構成とし、マグネシウムを中心とした非鉄素材の鋳造品の生産における生産可能な製品サイズや生産量で、国内有数の規模を実現する設備の導入を予定している。

 同社は、輸送用機器分野を中心とする試作・少量量産に加え、量産用鋳造部品でも素加一貫体制の確立を推進することで、事業ポートフォリオの拡張を進め、安定的な収益体質の確立を図るとしている。

■ 新工場概要

名称:コンセプトセンター第8期棟(鋳造工程、仕上工程)
所在地:長野県飯田市伊豆木(2019年に取得を完了済の伊豆木産業用地内)
投資予定額:8.5億円(建物、設備および機械等の取得、機械取得の一部はリース予定)
延床面積:2,287㎡
着工予定:2022年4月
稼働予定:2023年1月

◇ 熱処理設備増設
導入場所:コンセプトセンター第7期棟
投資予定額:0.7億円
導入設備:熱処理炉
稼働予定:2022年12月

◇ 加工機増設
導入場所:コンセプトセンター第4期棟
投資予定額:0.6億円
導入設備:立形マシニングセンタCMX-1100V(DMG森精機)3台
稼働予定:2022年7月以降

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