協和キリン、高崎工場に原薬製造棟建設
2022年5月18日
協和キリンは17日、主にバイオ医薬品の生産を行う高崎工場に、新たな原薬製造棟(HB7棟)を建設すると発表した。
HB7棟は、独自の抗体技術やタンパク工学を活用したバイオ医薬品の原薬製造に対応し、初期開発治験原薬用のGMP製造設備とパイロット設備の両方を設置する。
このGMP製造設備とパイロット設備は、同一のシングルユース製造設備を有する予定のため、バイオ医薬品原薬製造の初期プロセス開発から治験原薬の製造までを同一設備構成で実施可能となり、より迅速な治験原薬の供給や素早い初期開発治験の開始が期待されている。
また、HB7棟の建設により自社で初期開発製造設備を持つこととなり、よりフレキシブルに少量多品目の初期開発品を製造することが可能となる。
さらにパイロット設備では、バイオ医薬品原薬の新技術である連続生産方式の検証を計画しており、将来のバイオ医薬品の安定供給に向けた技術革新に繋げる。
加えて新棟には、GMP製造で使用する機器を用いた実地訓練が可能な教育設備を設置する予定。
■ 新棟概要
名称:HB7棟(仮称)
所在地:群馬県高崎市萩原町100-1(高崎工場)
投資額:100億円超(未確定)
延床面積:8,540㎡
規模:免震構造、鉄骨造、地下1階、地上4階建
用途:バイオ医薬品原薬製造と製造プロセス研究、スタッフ教育訓練など
竣工予定:2024年4月
治験原薬製造開始:2025年以降