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西部電機、福岡の本社工場敷地内に新工場建設

2022年5月24日

 西部電機は23日、本社工場敷地内に精密工場兼事務所棟を建設すると発表した。

 近年、中国におけるスマートフォン、電子部品、電気自動車関連の生産急増や半導体市場の急激な成長に伴い、同社製品に対する需要も高い水準で推移し続けている。

 今後、世界的なデータ流通量はさらに増え、データセンタや半導体の需要は毎年5%の成長が予測されている。それに伴い、ワイヤ放電加工機市場も同様に需要を伸ばすと考えられている。

 同社は、2019年にワイヤ放電加工機の需要増に生産ラインを追加することで対応していたが、現状の対応能力以上の受注が続いていることから、新工場の建設により、生産能力を現状比で1.5倍に高め、事業の競争力強化を図る。

 新工場では、製造プロセス全体をデジタル化し、無駄のない生産ラインの実現を図り、生産工程の自動化拡大やAGVの活用による物流の効率化を進める。

 さらに、設備の高効率化によるCO2排出量の低減に加え、太陽光発電システム等の導入により、カーボンニュートラルの実現に取り組む。また、設計事務所や社員食堂、トレーニングルーム、図書室などを併設する計画。

■ 新工場概要

名称:新精密工場兼事務所棟
所在地:福岡県古賀市駅東三丁目3番1号(本社工場敷地内)
投資額:約50億円
建築面積:6,170㎡(1,866坪)
延床面積:11,785㎡(3,564坪)
構造:鉄骨造(準耐火構造)地上3階
着工予定:2022年12月
竣工予定:2024年9月

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