大王製紙、岐阜で170億円設備投資
2022年5月27日
大王製紙は26日、岐阜県坂祝町に新工場を建設し、可児工場(岐阜県可児市)を増設すると発表した。
同社はこれまで、四国中央市に3台の抄紙機を稼働させたが、衛生志向の高まり等を背景に、生産販売量は順調に伸長していることで、高い稼働率を維持していた。
今回、次なる成長を見据えた成長戦略の一環として、更なる設備増強を行い、国内衛生用紙事業の強化を図る。
同社は、中部地区で、洋紙、包装用紙、特殊紙、衛生用紙を生産している可児工場の高付加価値化・拡張策を課題としていた。
そこで、可児工場と近接する新工場のシナジー効果を発揮させ、東日本の主要エリアへの配送強化、可児工場のパルプを付加価値の高い商品へシフト、可児工場近隣の外部倉庫集約を含む物流構造改革による競争力強化を狙い、可児工場を中心とした増設計画を決定した。
■ 設備投資概要
所在地:岐阜県可児市土田500(可児工場)
:岐阜県加茂郡坂祝町(新工場)
設備投資額:約170億円
生産品種:ティシューペーパー、トイレットペーパー
生産能力増:約3,000トン/月
設備:家庭紙用抄紙機(可児工場)、ティシュー及びトイレット加工機(新工場)
営業運転開始予定:2024年10月