三井E&Sマシナリー、岡山の玉野機械工場で設備投資
2022年6月17日
三井E&Sマシナリーは16日、玉野機械工場(岡山県玉野市)敷地内に水素ガス供給設備(液化水素タンク、水素ガス圧縮機他)を建設すると発表した。
今回、基幹製品である舶用大型ディーゼル機関、産業機械・往復動圧縮機の生産拠点である玉野機械工場に、1,000Nm3/hの大容量の水素ガスを供給する設備を建設する。
新設備の中核となる水素圧縮機は、20MPaの高圧供給を可能とする往復動圧縮機であり、同社同様、三井E&Sホールディングスの子会社である加地テックが供給する。
同事業は昨年度、ダイハツディーゼルと共に国土交通省補助事業「海事産業集約連携促進技術開発費補助金」に採択された。同社所有の大型舶用エンジン(出力7MW)へ大容量の水素を供給し、水素燃焼の技術開発を行うと共に、燃料供給と大型機関のカップリング運転技術を確立し、水素燃焼推進プラントの技術開発を加速させる。
また、天然ガス焚きガスタービンSB5N(発電出力1MW)の、水素混焼・専焼技術開発の一役を担う。
■ 設備投資概要
所在地:岡山県玉野市玉3-1-1(玉野機械工場)
投資内容:液化水素タンク、水素ガス圧縮機など
生産能力:水素ガス/1,000Nm3/h
完工予定:2023年6月末