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大同特殊鋼、渋川工場で設備投資/高級鋼の増産

2022年6月23日

 大同特殊鋼は22日、渋川工場(群馬県渋川市)で高級鋼を増産すると発表した。

 今回、需要の拡大が予想されるニッケル基合金やクリーンステンレス等、高付加価値製品である高級鋼の増産に備えて、これらの製造に不可欠な特殊溶解設備の真空アーク再溶解炉(VAR)1基を増設する。

 同社が製造するニッケル基合金やクリーンステンレス鋼は、真空誘導炉で溶解した鋼塊を特殊溶解設備で再溶解して製品内部の清浄度や均質性を高めることで、航空エンジンや半導体製造装置等厳しい使用環境への対応が可能。カーボンニュートラルやデジタル社会の実現に寄与する製品であり、今後ますます需要の拡大が予想されている。

 同社は2016年に世界最大級の25トン真空誘導炉(VIM)の渋川工場への設置を皮切りに高級鋼の生産能力拡大を進めており、今回の投資もこの一環となる。これらの製品の供給を安定化させるとともに同社製品の高級鋼化へのシフトを加速させる。

■ 設備投資概要

所在地:群馬県渋川市石原500(渋川工場)
投資額:7.5億円
製造品目:ニッケル基合金及びクリーンステンレス鋼
導入設備:真空アーク再溶解炉(VAR)1基
稼働開始予定:2023年8月

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