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デンカ、千葉工場のガスタービン発電機が竣工

2022年6月24日

 デンカは20日、主要生産拠点である千葉工場(千葉県市原市)で建設を進めていた自家用高効率ガスタービン発電機が竣工したと発表した。

 投資額は約37億円。本稼働により千葉工場全体のコスト競争力強化だけでなく、年間約12,000t以上のCO2を削減する。今回の導入では経済産業省から補助金交付(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)の採択を受けている。

 同社は経営に必要な電力のうち、5割以上を自家用発電で賄っており、過去2年間に青海工場へ高効率ガスタービン発電機を1ヵ所、水力発電所を2ヵ所新設する等、クリーンエネルギーの利用拡大を進めている。

 今後もさらなるクリーンエネルギーの利用拡大を推進することに加え、長期的には CCUS(プラントで発生する排ガスに含まれるCO2を他の成分と分離して回収し、大気への放出を防ぐ技術)の導入や、自家用火力発電で使用する燃料を、化石燃料の天然ガスからクリーンエネルギーである水素へ転換を図る等の取り組みを通じて、2030年度に温室効果ガスを50%削減(2013年度比)、2050年度にカーボンニュートラルの実現を目指す。

■ 設備投資概要

所在地:千葉県市原市五井南海岸6 (千葉工場)
総投資額:約37億円
最大出力:約7,500kW×2台
総合効率:約85%
温室効果ガス排出削減量:約12,000t-CO2/年以上
エネルギー削減量:原油換算6,000kL/年以上

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