石垣、坂出第二工場で設備投資
脱水機、ろ過機等を製造する石垣(東京都千代田区)は21日、大型脱水機や浸水対策用ポンプの旺盛な需要に対応するため、工作機械の設備投資を行うと発表した。
近年、大型脱水機や浸水対策用ポンプの需要が拡大しており、工場の稼働率が高まっていることから、同社は2020年に第三工場の落成と従来工場の改修を行い、生産能力を増強している。
今回、旺盛な需要に対応するため、工作機械の設備投資を行い、さらなる増強を図る。設備投資額は合計約10.6億円で、工作機械を2期に分けて新規購入する。
1期目は約5億円で2022年6月末から稼働、2期目が約5億6千万円で2023年3月に稼働予定。老朽化した機器の故障リスク回避と機器の性能向上による効率化で、製造スピードが1.4倍になる見込み。
いずれも坂出第二工場に導入し、浸水対策用ポンプ「フラッドバスター」の部品製造や加圧脱水機の部品加工、ISGK型スクリュープレス脱水機の部品加工などを行う。
機器の導入により、今まで複数の工程が必要だった加工を一工程で完了できる、外注していた部品加工を内作化できる、作業者の熟練度で生じていた品質の差を自動化により減少できるなどの効果がある。
また、2期目に導入するCNC旋盤は、学校教育現場や職業訓練所で使用しているものと同機種を採用し、新規入社した社員が教育期間中でも即戦力として働けることで、帰属意識を醸成する作用も狙う。
2022年7月から2025年6月までの中期経営計画では、「DXの推進による生産性向上」を目標に掲げ、ハードとソフトの両面から生産能力を増強し、短納期化で顧客満足度の向上を図る。
■ 設備投資概要
所在地:香川県坂出市江尻町483-16(坂出第二工場)
◇ 1期目
設備投資額:約5億円
稼働開始予定:2022年6月末
◇ 2期目
設備投資額:約5.6億円
稼働開始予定:2023年3月