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四国化成工業、徳島工場で塩素化イソシアヌル酸の増産

2022年6月28日

 四国化成工業は23日、徳島工場北島事業所でプール用殺菌消毒剤「ネオクロール」の主成分である塩素化イソシアヌル酸を増産すると発表した。

 北島事業所では、建設を進めていた塩素化イソシアヌル酸の生産設備「NEO2022」が4月に完成し、7月からの本格稼働に向け準備を進めている。

 今回、新プラント「NEO2022」の稼働開始後に停止・撤去を予定していた旧プラントの一部を改修して活用することで、拡大する塩素化イソシアヌル酸の需要に対応する。これにより、2023年10月には工場全体で塩素化イソシアヌル酸の生産能力「NEO2022」稼働前の約1.6倍になる予定。

 塩素化イソシアヌル酸は主原料としてイソシアヌル酸と塩素を反応させた白色固体の塩素剤。主にプールや浄化槽、家庭用サニタリー商品などの殺菌消毒薬剤として使用されている。

 近年、家庭の衛生意識の高まりから除菌・洗浄需要は更なる拡大が見込まれており、サニタリー商品をはじめとする高付加価値分野へと事業を拡大している。

 また、世界には今なお安全な水の確保が困難な地域も多く、こうした社会課題の解決も求められている。

 同社の塩素化イソシアヌル酸は、水の衛生環境の改善など水が使われる様々な場面において活躍の可能性を秘めており、引き続きグローバルに事業の拡大に取り組むとしている。

■ 設備投資概要

所在地:徳島県板野郡北島町江尻内中須1(徳島工場北島事業所)
総投資額:約16億円
生産品目:塩素化イソシアヌル酸
生産能力:「NEO2022」稼働前の約1.6倍
稼働開始予定:2023年10月

◇ NEO2022設備概要
総投資額:約50億円
延床面積:約3,850㎡
完成:2022年4月
本稼働開始予定:2022年7月

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