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四国化成工業、丸亀工場でタイヤ原料増産/45億円投資

2022年6月28日

 四国化成工業は23日、丸亀工場(香川県丸亀市港町)内に新プラントを建設すると発表した。

 今回、ラジアルタイヤの原料である不溶性硫黄への高い品質要求に対応するため、新プラントを建設する。

 不溶性硫黄はゴム分子を結合させる加硫剤として使われる高分子の硫黄で、現在タイヤの主流となっているラジアルタイヤの必須原料。タイヤ市場では安全性だけでなく、乗り心地や低燃費性能、耐久性能といった高機能タイヤを求める声が年々高まっており、その原料である不溶性硫黄にもより高い品質が求められる。

 新プラントでは、それらの市場要求に対応するため高品質製品の生産技術の開発を図るとともに拡販に向けた量産体制を整える。

 不溶性硫黄は、製造工程で使われる二硫化炭素の取り扱いに高度な技術が必要で、製品自体にも極めて高い品質が求められることから、世界でも主要メーカーは数社と限られており、世界第2位の不溶性硫黄メーカーである同社製品の販売先も7割強が海外向けとなっている。

■ 設備投資概要

所在地:香川県丸亀市港町147番地1(丸亀工場)
総投資額:約45億円
延床面積:約1,020㎡
構造:鉄骨ALC5階建て
生産品目:不溶性硫黄
生産能力:現在の約1.2倍
新規雇用予定:10名程度
その他:新プラントで使用する電力の一部は自社内の太陽光発電から得た電力を活用
着工予定:2023年4月
竣工予定:2024年10月
生産開始予定:2024年12月

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