レンゴー、金津工場の新プラントが稼働
2022年7月1日
レンゴーは6月30日、金津工場(福井県あわら市)に木材由来のパルプを原料とした、マイクロサイズの球状セルロース微粒子「ビスコパール」を増産するプラントを新設し、7月中に本格稼働すると発表した。
「ビスコパール」は海水や土壌で生分解可能な素材で、海洋生分解性の国際認証を取得している。樹脂やインキの添加剤、研磨剤など幅広い分野で使用されているマイクロプラスチックビーズの代替品として、海洋プラスチックごみ問題に寄与することが期待されている。
特に化粧品分野においては欧米で法規制が進んでおり、マイクロプラスチックビーズから「ビスコパール」への転換需要が見込まれることから、小粒径ビスコパールの増産体制を整備した。
化粧品向けについては、化粧品原料メーカーへ出荷しており、大東化成工業(大阪市旭区)より商品名「CELLULOBEADS」として国内外の化粧品ブランド各社へ販売されている。
■ 新プラント概要
名称:セルロース微粒子新プラント
所在地:福井県あわら市自由ケ丘1-8-10(金津工場敷地内)
面積:約1,400㎡(建屋+屋外設備)
製品・サイズ:ビスコパール小粒径 3~30μm-φ
生産能力:120トン/年
稼働開始予定:2022年7月