ダイキン工業、ポーランドにヒートポンプ式暖房機の新工場
2022年7月11日
ダイキン工業は8日、ポーランド・ウッチ県のクサベルフ工業団地に約375億円を投じて新工場を建設すると発表した。
欧州のヒートポンプ式暖房機市場は、過去10年間で年平均10%以上の成長が続き、2021年の販売台数は100万台に達した。2050年までにEU域内の温室効果ガス排出量ゼロをめざす欧州グリーンディール政策により、ヒートポンプ式暖房機の普及がさらに加速しており、2025年には少なくとも年間300万台が販売される市場へと拡大が見込まれている。
化石燃料を使用する燃焼暖房が主流だった欧州で、同社は2006年にいち早く電気式のヒートポンプ暖房機の販売を開始し、市場を開拓。拡大する需要に対しては既存の工場で設備投資や雇用の拡大により生産能力の増強を図ってきた。
新工場を建設するクサベルフ工業団地は、ポーランドの中央に位置し、ドイツをはじめ欧州市場全域へのアクセスも良く、部品調達や熟練技術者などの雇用が行いやすい地域。
ドイツ、ベルギー、チェコに次ぐ欧州の新たな生産拠点として、ポーランドに新工場を設立することにより、2025年には生産能力を現在の4倍に拡大し、急成長するヒートポンプ式暖房市場で、安定供給体制を構築する。
■ 新工場概要
所在地:ポーランド共和国ウッチ県のクサベルフ工業団地
投資額:3億ユーロ(1ユーロ125円換算で375億円)
事業内容:ヒートポンプ式暖房機の製造
稼働開始予定:2024年7月