JFEサンソセンター、福山工場で設備投資
2022年7月12日
大陽日酸は8日、JFEスチールと合弁で運営しているJFEサンソセンターの福山工場にレアガスであるクリプトン・キセノンの製造装置を新設すると発表した。
レアガス(クリプトン・キセノン)は大型空気分離装置における酸素・窒素・アルゴン製造時の副産物として採取されるため、大型空気分離装置の少ない日本では、大半を輸入に頼っている。
需要面では主にエレクトロニクス・照明・宇宙・省エネルギー分野等で利用されており、近年、世界的に需要が増加する一方、供給はタイト化しているのが現状。
また、日本政府としてもレアガスを半導体製造プロセス用ガスと認識し、安定供給確保のための対策を早急に講じる必要のある物資として対策を検討している。
同社は(株)大分サンソセンターでレアガスを製造しているが、こうした需給環境や政府の方針を鑑み、安定的にレアガスを供給するため国内生産を増強し、サプライチェーンの強靭化を図る。
■ 設備投資概要
所在地:広島県福山市鋼管町1(JFEサンソセンター福山工場)
生産品目:クリプトン、キセノン
生産能力:クリプトン 260万L/年
:キセノン 21万L/年
稼働開始予定:2024年4月