クボタ、枚方製造所に170億円投資
2022年7月19日
クボタは15日、ミニバックホー(ミニショベル)の主力工場である枚方製造所の生産能力を増強すると発表した。
ミニバックホーは市街地の工事現場等で掘削等に使用される小型建設機械。同社が国内・世界ともトップシェアにあり、枚方製造所(大阪府枚方市)を中心にドイツ、中国(無錫)でも生産している。
米国におけるコロナ禍での郊外移住に伴う住宅建設の増加に加え、各国でのインフラ投資や都市開発に伴う工事の増加を背景に需要は旺盛で、今後も引き続き欧米を中心に拡大が見込まれている。
こうした需要に対応するため、ミニバックホーの主力工場である枚方製造所の生産能力を年間4.8万台から7.8万台に引き上げる。新たに建屋を建築し、塗装工程と組立工程の一部を移管し、移管により空いたスペースを活用して既存の組立ラインの拡張や加工・溶接設備の増設などを行い、生産能力向上を図る。
新たな塗装工程では防錆に優れた電着塗装に加え、環境面にも配慮し、塗料のロスが生じにくく、VOC(揮発性有機化合物)も大幅に削減できる粉体塗装を採用する。また、塗装工程で発生した廃熱の再利用や屋上に設置する太陽光発電設備を活用し、製造工程における環境負荷の低減にも取り組む。
■ 設備投資概要
所在地:大阪府枚方市中宮大池1丁目1番1号(枚方製造所)
投資額:約170億円
延床面積:12,150㎡
生産品目:ミニバックホー(ミニショベル)
生産能力:4.8万台/年→7.8万台/年
稼働開始予定:2024年10月(組立ライン)
:2025年10月(塗装ライン)