ADEKA、韓国で半導体材料の増産
2022年7月27日
ADEKAは22日、連結子会社のADEKA KOREA CORPが、先端半導体メモリ向け高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズの生産能力を増強すると発表した。
5G通信の拡大やAI、メタバースをはじめとした高度ICT社会の実現に向けて、半導体市場は2030年に1兆ドル規模に成長すると見込まれている。なかでもDRAMは、パソコンやスマートフォン、データセンターなど高度かつ大容量な情報処理が求められる用途で需要が伸長している。
また、大容量化や消費電力削減などのニーズを背景にDRAMの微細化が進行しており、これを下支えする先端半導体材料の安定供給が鍵を握っている。先端DRAMの微細化に欠かせないADEKAの高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズは、世界シェアNo.1の半導体材料。2021年にはADEKA KOREAの全州第二工場内に一貫生産体制を構築し、先端製品を迅速かつ安定供給するための取り組みを推進している。
今回の増強により生産能力を2倍以上に引き上げ、万全な供給体制を構築する。半導体材料のさらなる技術革新が求められるなかで「アデカオルセラ」シリーズは、現行世代からさらに数世代にわたって使用される見通しであり、同社グループの利益拡大を見込んでいる。
■ 設備投資概要
所在地:韓国・全羅北道完州郡(ADEKA KOREA CORP. 全州第二工場)
投資額:23億円
生産品目:先端半導体メモリ向け高誘電材料「アデカオルセラ」シリーズ
生産能力:現行の2倍以上
着工予定:2022年11月
営業運転開始予定:2024年度中