三菱ケミカルグループ、英国で食品包装樹脂の増産
2022年7月29日
三菱ケミカルグループは28日、英国で食品包装材などに使われるエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」を増産すると発表した。
ソアノールは高いガスバリア性を有しており、食品包装材として用いることで、食品の風味や品質を長持ちさせ、食品廃棄物の削減に貢献することが可能。
また、ソアノールと同社グループのリサイクル助剤「ソアレジン」を組み合わせて使用した多層フィルムは、リサイクル性の向上が認められている。環境配慮型製品のニーズの高まりを受け、ソアノールの需要は世界的に拡大しており、今後も堅調な伸びが見込まれている。
同社グループは、ヘルスケア&ライフサイエンスを最重要戦略市場の一つと位置付けており、食品包装材をはじめとした高機能素材の開発・普及を強化していく。
■ 設備投資概要
会社名:Mitsubishi Chemical UK Limited
所在地:Soarnol House, Saltend, Hull HU12 8DS, U.K.
事業内容:エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」の製造
製造能力:39,000トン/年(現行能力18,000トン/年から21,000トン/年を増強)
着工予定:2023年4月
稼働開始予定:2025年7月