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タキロンシーアイ、国内2拠点で設備投資

2022年8月2日

 合成樹脂製品を製造するタキロンシーアイは1日、平塚工場と子会社の(株)ボンパック栃木工場でジッパーテープ 「サンジップテープ」 を増産すると発表した。

 国内におけるジッパーテープの用途は、食品と医薬品のパウチが8割を占めている。これらの用途には世界最高レベルの品質が求められるため、国産品のニーズが高く、コロナ禍による衛生観念の向上やフードロスを少なくするリクローザブル機能への⾒直しもあり、国内市場は今後も2〜3%の伸⻑が⾒込まれている。

 今回、需要増への対応や複数拠点化により、課題であったBCPに対応する。加えて、設備の自動化、DX化により、生産技術の更なる向上を目指す。

 サンジップテープの生産拠点は、国内2拠点に加えて、中国・上海にある「上海桑普拉斯塑料有限公司(上海サンプラス)」の3拠点となる。平塚工場はマザー工場として、技術革新や生産ライン自動化の主導、環境対応品を軸とした高付加価値品を開発する。

 同社は、海外での需要も旺盛であることから、新たな海外生産拠点の検討に入っている。最⼤需要地である米国進出も視野に入れ、上海+Oneの体制構築を急ぐとしている。

■ 設備投資概要

投資額:約7億円
生産品目:ジッパーテープ 「サンジップテープ」
生産能力:2割増

◇ 平塚工場
所在地:神奈川県平塚市田村3-2-1
新規生産設備導入:2023年2月
新設備稼働:2023年3月

◇ ボンパック
所在地:栃木県下都賀郡壬生町落合1-21-16(栃木工場)
平塚工場のサンジップテープ生産ラインの⼀部を移設完了:2022年8月
サンジップテープ製造開始:2022年10月

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