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東ソー、南陽事業所に160億円投資/分離精製剤増産

2022年8月3日

 東ソーは1日、南陽事業所(山口県周南市)で、分離精製剤「TOYOPEARL」「TSKgel PW」の生産能力を増強すると発表した。

 分離精製剤は同社バイオサイエンス事業部の主力製品の一つで、バイオ医薬品製造等の精製工程で使用されている。

 バイオ医薬品で現在主流となっている抗体医薬品だけでなく、近年注目を集めている核酸医薬品の精製でも高い分離性能を有しており、幅広く使用されている。バイオ医薬品は抗体医薬品を中心に遺伝子治療薬、新型コロナウイルスワクチン等で需要が拡大し、核酸医薬品市場も急速に成長していることから、新規開発・製造への投資が活発になっている。

 今回、こうした需要増に対応するため、大幅な生産能力の増強を行い安定供給体制を構築する。同社では、分離精製剤だけでなく、精製用プレパックカラム「SkillPak TM」、連続クロマトグラフィー装置「Octave」への積極投資を継続しており、バイオ医薬品製造工程におけるトータル・ソリューション・プロバイダーを目指している。同計画により需要の拡大に対応し、関連製品のラインアップ拡充と合わせて、今後もバイオサイエンス事業の拡大を図る。

■ 設備投資概要

所在地:山口県周南市開成町4560(南陽事業所)
投資額:約160億円
対象品目:分離精製剤「TOYOPEARL」「TSKgel PW」
対象設備:分離精製剤製造設備
生産能力:約70%増(現有能力比)
着工:2022年7月
完工予定:2024年7月
商業運転予定:2025年3月

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