クラシエ薬品、中国・山東省に新工場建設
2022年8月3日
クラシエ薬品は2日、中国・山東省威海市に中国では二つ目となる新工場を建設すると発表した。
同社は現在、中国・山東省青島市と大阪府高槻市の工場でエキス粉末の製造を行い富山県高岡市の工場で細粒剤や錠剤などの製剤化と最終製品の包装を行っている。
今後、高齢化の進展やセルフメディケーションの更なる浸透などで、医療用漢方薬、一般用漢方薬ともに国内の需要が拡大すると予想されることから、中国でエキス粉末の製造プラントを増設し、漢方薬の供給体制を増強する。
新工場は、最新技術による省人化や効率化を積極的に取り入れ、地球規模の資源・エネルギー事情に配慮した省エネ・CO2排出量の少ない工場を目指す。今後も日本国内における漢方薬の需要増が予想されることから、更なる増築が可能な拡張性の高いレイアウトとし、高品質の漢方薬原料を安定的に供給する体制を整備する。また、漢方薬の原料となる生薬保管機能も拡充し、天然物である原料生薬の安定確保を実現する。
■ 新工場概要
所在地:中国・山東省威海市臨港区福州路東、江蘇中路南
敷地面積:66,517㎡
延床面積:28,705㎡
建築面積:8,090㎡
生産品目:葛根湯エキス、人参養栄湯エキス粉末、補中益気湯エキス等
生産能力:エキス粉末最大400トン(年間)
生薬保管能力:約3,200トン
省エネルギー率:37%削減(フル生産時)【同様の生産プロセスを持つ既存プラントとの単位生産量当たりの比較】
CO2排出削減率:79.0%削減(I-REC 2100%活用時)【同様の生産プロセスを持つ既存プラントとの単位生産量当たりの比較】
竣工予定:2023年
本格稼働予定:2023年秋頃