エヌエフホールディングスは4日、グループ会社のNFブロッサムテクノロジーズが山口市佐山にある山口テクノパーク内に蓄電システムの新工場を建設すると発表した。

　新工場建設計画は、コロナ禍で遅延していたが、今年9月に着工し、2023年3月に竣工予定。第一期工事は、新工場敷地の整備、外構工事、物流関連施設（蓄電池倉庫、製品倉庫等）の建設で、第二期工事は来期に着工する予定。

　工場完成後は、同じ山口テクノパーク内のエヌエフグループ中核工場である、エヌエフエンジニアリング山口佐山工場と連携し、家庭用リチウムイオン蓄電システムの生産を行う。

　蓄電システムは、脱炭素化と電力の安定供給を目指すエネルギー政策で、再生可能エネルギー大量導入時の需給コントロールとして重要な役割を担うとともに、エネルギーの自家消費や自然災害時の非常用電源としても注目されている。

　今回の新工場建設により、蓄電システム需要の変化に迅速かつ柔軟に対応できる生産体制を構築する。