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日本アトマイズ加工、つくば工場で電子部品向け鉄合金粉末の増産

2022年8月18日

 日本精鉱は4日、子会社の日本アトマイズ加工がつくば工場で、工場棟の増築と電子部品向け鉄合金粉末の生産能力を増強すると発表した。

 デジタルトランスフォーメーションの推進、IoTやAIの活用、5G対応端末の普及、自動車のEV化や電装化の流れなどを背景に電子部品の市場拡大が見込まれている。

 同社は、2019年6月に日本アトマイズ加工のつくば工場内の敷地で、新工場棟建設と電子部品向け金属粉末の生産能力増強を検討していたが、その後に発生した米中貿易摩擦、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行、地政学的リスクの増大といった変化の激しい状況を見極めた結果、さらなる市場拡大が想定されるメタル系パワーインダクタ向けの鉄合金粉末の生産能力を増強を決定した。

 建屋については、全体の費用を抑えるため、新棟の建設ではなく、既存棟に隣接する形で増築を行う。

■ 設備投資概要

予定地:茨城県牛久市桂町2200番地47
総投資額:約14.8億円(建物・生産設備)
延床面積:約1,361㎡(建物増築部分)
生産能力:鉄合金粉末の熔解能力を約70%増強予定
着工予定:2023年5月
竣工予定:2023年12月
稼働開始予定:2024年4月

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