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花王、スペインで合成香料の増産

2022年8月22日

 花王は12日、スペインのKao Chemicals Europeオレッサ工場に生産設備を増設し、合成香料Methyl DihydroJasmonate(メチル ジヒドロ ジャスモネート:以下MDJ)を増産すると発表した。

 他素材との親和性が高いため幅広い製品に使用されるMDJは、最大の市場である欧州の需要が堅調で、グローバル年平均成長率を4%と見込んでいる。花王では2001年からスペインでMDJを生産しており、欧州市場を中心として更なる需要拡大に対応するため新設備を増設する。新設備の生産能力は既存の倍以上を見込んでおり、2022年12月完成、2023年初めの稼働を予定している。

 新設備には独自開発技術の製造法を採用し、生産性向上とCO2排出量の年間2,000トン削減、塩分を含む排水の100%(年間850トン)削減による排水処理エネルギーの低減などを実現している。

 合成香料供給メーカーとして有数の花王は、MDJの供給では欧州市場でシェア1位。欧州のエシカルな動向や環境規制への対応が可能な高い技術と安定供給能力により、さらなる事業の強化を目指す。

■ 設備投資概要

会社名:Kao Chemicals Europe, S.L.
所在地:Kao Chemicals Europe オレッサ工場
生産品目:合成香料 Methyl DihydroJasmonate
生産能力:既存の倍以上
完成予定:2022年12月
稼働予定:2023年初め

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