ニチレイフーズ、ブラジルでアセロラパウダーの増産
ニチレイフーズは22日、ブラジルでアセロラ事業を手掛ける子会社のNichirei do Brasil Agricola Ltda(以下:ニアグロ)が、アセロラパウダーを増産すると発表した。
2021年のクリーンラベル(分かりやすい表示やシンプルな原材料で作るという欧米を中心に確立された食の新しい潮流)訴求商品の新発売数は、生活者の食の安全・安心意識の高まりを背景に、2017年比116%と増加している。今後もこのトレンドは継続が見込まれ、クリーンラベル原料市場の安定的な成長が予測されている。
こうしたトレンドを受け、天然ビタミンCを多く含むアセロラパウダーを、食品の品質維持などに使用するニーズが顕在化しており、欧州や北米を中心にサプリメントや、製パンや畜肉加工品など、クリーンラベル原料として幅広く活用されている。クリーンラベル原料の素材として利用されている「早摘み果実」の果汁出荷量は、ニアグロで、2021年は前年比150%超と大きく伸長し、過去最大となった。
今回、9億円規模の投資を行い、新たにパウダー生産ラインを導入する。ニアグロでは、原料全量のトレーサビリティを担保できる強みを生かし、従来の「アセロラ果汁」に加えて「アセロラパウダー」を新たな事業の柱へと育成し、2023年に2021年比135%超の販売量(果実ベース)を目指す。
■ 新工場概要
所在地:Avenida Luis de Souza, 721, Lotes 14 a 17, Quadra H, Distrito Industrial, Petrolina/PE - CEP:56308-420, BRAZIL
投資額:約9億円
建築面積(総延床):工場棟 約2,810㎡
生産商品:アセロラパウダー
生産能力:約560トン/年
従業員数:24人程度(2023年2月時点)
稼働開始予定:2023年2月