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UBE、タイでPCDのⅢ期製造設備増強

2022年9月7日

 UBEは8月29日、タイ現地法人のウベファインケミカルズアジアがポリウレタン原料のポリカーボネートジオール(以下:PCD)のⅢ期製造設備の増強を行うと発表した。

 PCDはUBEの主力製品の一つで、主に高級ポリウレタンの主原料(ポリオール成分)として使用されており、自動車、家具、建材などのコーティングや合成皮革、接着剤などに採用が広がっている。

 さらに、PCDを使用したポリウレタンは、耐熱性・耐加水分解性・耐油性・耐候性等の機能が大幅に向上するだけでなく、肌触りの良さ等を備えた素材としての高級感も含めて多くの面で性能が優れており、需要が急拡大している。

 また、揮発性有機化合物(VOC)排出規制強化等への対応のため、溶剤を含まない環境対応型水性塗料(水系ポリウレタンディスパージョン(PUD))の原料としてのニーズも高まっている。近年は、特に中国を中心としたアジア圏での消費者の高級・高機能志向の高まりもありPUDへの切り替えが増えており、引き続きPCDの需要増が見込まれるため、需要地であるアジア域内のタイで増設する。

■ 設備投資概要

会社名:UBE Fine Chemicals (Asia) Co., Ltd.
所在地:タイ・ラヨーン
生産品目:ポリウレタン原料のポリカーボネートジオール
生産能力:年産12,000トン(現在年産8,000トン)
稼働予定:2023年8月

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