新日本科学、鹿児島市に研究棟建設
2022年9月12日
新日本科学は8月26日、鹿児島県鹿児島市に本社ビルと研究棟などを建設すると発表した。
今回、2002年に東京証券取引所上場を控えた準備のために東京に移転させた本社を鹿児島本店住所に戻す。本社移転日は2023年4月1日。現在、本社を置く東京都中央区の事業所(聖路加タワー28階)は、引き続き東京本社として維持する。
近年の好調な受注により施設の高稼働率が続いており、顧客からの受注に対応できないケースが増えている。このため既存施設の改装を重ね、ロボット導入やITを利用したプロセスマネジメントによる業務処理能力アップなどを行って来たが、それでも対応が困難となったことから新棟を建設する。
新築する建物は、RC造地上8階建て延床面積13,018㎡で、バイオアナリシス研究部門、分析研究部門、IT部門、研究スタッフエリア、会議室、役員室などを配置する。総工費は付帯設備工事を含めて約54億円を予定しており、年内に着工し、2024年6月の完成を目指す。
一連の改装工事と新築工事の完了後、受託キャパシティは工事前の5割以上増加となり、大型受注にも対応できるようになる。来春には140人ほどの新規採用が決まっており、ソフト面の強化にも注力していく。今後の建設に必要な費用については、手元資金と金融機関からの借入による充当を予定している。
■ 研究所概要
名称:鹿児島本社 新社屋研究棟
建築地:鹿児島県鹿児島市宮之浦町2438
延床面積:13,018㎡
建築概要:RC 造地上8階建て2棟
用途:事業所、研究所
着工予定:2022年内
竣工予定:2024年6月