工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

テルモ、コスタリカに心臓外科手術製品の新工場

2022年9月16日

 テルモは15日、心臓外科手術関連製品を手掛ける子会社のTerumo Cardiovascular Systems Corporation(米国ミシガン州、以下:テルモカーディオバスキュラーシステムズ)が、中米コスタリカで新工場を開業したと発表した。

 総投資額は4,200万米ドル(約60億円)で、心臓血管カンパニーカーディオバスキュラー事業の中核製品の生産拠点として位置付けている。

 テルモカーディオバスキュラーシステムズは、手術中に停止させた心臓や肺に代わって全身の血液を循環させる人工心肺装置や、血液のガス交換を担う人工肺などを製造し、世界中の医療機関で使用されている。

 新工場では、人工肺と人工心肺装置を接続するチューブが含まれた「人工心肺用回路システム」を生産する。8月3日に初期稼働を開始し、2022年末までに約300人を雇用する予定。完成した製品は主に米州に供給し、2023年初旬から順次、欧州や中東、アフリカ、豪州への輸出を予定している。

 コスタリカは、医療機器の製造・輸出を主要産業としており、生産のグローバル最適化を進めているテルモとして、コスタリカは戦略的な生産拠点と捉えている。新工場は、テルモグループとしてコスタリカ内で3つ目の工場となる。

■ 新工場概要

所在地:コスタリカ・カルタゴ州
投資総額:4,200万米ドル(約60億円)
敷地面積:157,000ft2(約15,000㎡)
生産品目:人工心肺用回路システム
輸出対象国と地域:米国、カナダ、南米、欧州、中東、アフリカ、豪州
従業員数:2022年末までに300人を雇用予定
稼働開始:2022年9月

このエントリーをはてなブックマークに追加