ミナトホールディングスは22日、子会社のミナト・アドバンスト・テクノロジー
ズ（以下：MAT）の本社建物の建て替えを行うと発表した。

　MATはデバイスプログラマや自動プログラミングシステムの設計・販売のほか、半導体デバイスへのプログラム書込み事業（ROM書込みサービス）、タッチパネルやデジタルサイネージ関連機器の企画・設計・販売を手掛けている。

　ROM書込みサービスにおいては、昨年から韓国三星電子の日本法人である日本サムスン、トーメンデバイスと共同で、国内大手メーカーが国内と世界に向けて販売する製品に搭載されるデバイスへの書込みを開始し、同社グループの業績にも寄与している。

　今後も同国内大手メーカー製品向けのデバイス書込み需要の拡大が見込まれることから、日本サムスン、トーメンデバイスとともに、ROM書込みサービス拡大に向けた協議を行っているが、デバイス書込み能力の更なる増強に対応するためのクリーンルームの大幅な増床と、関連設備の拡張と高度化のため、MAT本社建物の建て替えを行う。

　完成後のMAT本社に新たに設置されるクリーンルームは現状の5倍以上の広さとなり、今後のROM書込みサービス拡大に向けた大規模な設備投資や従業員の増加にも対応できる規模となる。

　また安定的で効率的なオペレーションが可能となるよう検品・出荷・事務スペースを設計し、今後の出荷数量の大幅な増加への対応が可能。さらに屋上には太陽光発電設備を設置し、発電した電力を建物内で使用することで、環境に配慮した事業運営を行う予定。既存建物の解体と建て替えは、ROM書込みサービスを含めた業務をこれまで通り継続して収益への影響を与えないよう実施し、全体の完成は2024年8月を予定している。