金属製品を製造する中園工業所（宮崎県延岡市）は、延岡市高野町のクレアパーク工場に新棟（C棟）を建設する。

　今回、半導体製造装置部品等の受注量増加に対応するため、生産能力を向上させるほか、災害や感染症対策に係るリスク分散の観点から、既設工場の同一敷地内に工場を増設する。

　同社は、1966年に川崎重工の子会社でプラント事業などを行う大阪動力工業の下請け会社として発足。旭化成の火力発電所の建設工事やボイラーの維持管理などを経て、1974年に機械加工・製缶工事・配管工事を事業とする（株）中園工業所を設立。

　1998年頃から半導体やフラットパネルディスプレイ製造装置の部品加工を依頼されるようになり、事業拡大を図るため、第7工場まで開設。2019年にはクリーンルームを併設するクレアパーク工場を新設し、機械加工から溶接、検査、組立まで一貫体制の構築を実現している。