UBE三菱セメント、青森工場の閉鎖/伊佐セメント工場の生産縮小
2022年9月28日
UBE三菱セメントは26日、青森工場の操業停止と伊佐セメント工場の生産を縮小すると発表した。
同社は、急騰するエネルギー価格に対応するため、今年1月荷渡し分からセメント・固化材価格+2,200円の改定を実施し、10月荷渡し分から更に+3,000円の追加改定を打ち出しているが、価格改定だけでは増加するエネルギーコストの全ての吸収が困難な状況となっている。
また、セメント国内需要の減少と輸出市場の採算悪化など、同社を取り巻く事業環境の見通しは厳しく、今後の安定した事業継続を図るためには、企業体質の抜本的な強化が必要と判断した。
青森工場では、セメント製品を年間1,600千t製造しているが、2023年3月末を目途に操業停止する。伊佐セメント工場では年間1,400千t製造する1号キルン設備を2023年3月末目途に停止する。2号キルンについては、生産を継続する方針。
■ 設備概要
◇ 青森工場
所在地:青森県下北郡東通村大字尻屋字八峠1
内容:操業停止
生産品目:セメント製品(普通セメント、早強セメント、フライアッシュセメント)
生産能力:1,600千t/年
閉鎖予定:2023年3月末目途
◇ 伊佐セメント工場
所在地:山口県美祢市伊佐町伊佐4768
内容:生産縮小(1号キルンの生産停止)
生産品目:セメント製品(普通セメント)
生産能力:1,400千t/年 (1号キルン)
生産停止予定:2023年3月末