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竹内製作所、米国サウスカロライナの建設機械工場が稼働

2022年9月28日

 竹内製作所は26日、連結子会社のTAKEUCHI MFG.(U.S.), LTD.(以下:TUS)が、今年4月にコベルコ建機から取得した建設機械工場でクローラーローダーの生産を開始したと発表した。

 同社はこれまで、クローラーローダーの全数を本社工場(長野県埴科郡坂城町)で生産していたが、その9割以上を米国で販売している。同製品の世界最大の市場である米国で生産することにより、リードタイムを短縮し、より機動的な供給体制を構築することで、販売台数と市場シェアの拡大を図る。

 新工場は同社グループとして初めての米国生産拠点で、日本の本社工場で製品が自走できる状態まで組み立てて、残りの工程を米国工場で行う、セミノックダウン方式による生産を開始した。製造はスモールスタートし、徐々に稼働ペースを上げてフル稼働時には生産能力の4割増加を見込む。

 将来的には、米国とその周辺でのサプライチェーンの開拓を推し進め、全工程を米国工場で行う、コンプリートノックダウン方式による「地産地消」を目指しており、輸出に伴うコスト、時間と環境負荷を低減し、より効率的なビジネスモデルを目指す。

■ 新工場概要

所在地:米国サウスカロライナ州スパータンバーグ郡ムーア
(1876 Moore Duncan Hwy, Moore, SC 29369)
敷地面積:約310,000㎡(約94,000坪)
建屋面積:合計 約16,400㎡(約4,970坪)
    :工場棟/約14,500㎡(約4,400坪)
    :事務所棟/約1,600㎡(約480坪)
    :デモセンター/約300㎡(約90坪)
生産品目:クローラーローダー
従業員数:約40名(セミノックダウン方式でのフル稼働時:約100名予定)
生産開始:2022年9月23日

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