日本製鉄、インドで7,300億円設備投資
日本製鉄は28日、ArcelorMittal(アルセロールミッタル、以下:AM)とインドで展開している合弁事業ArcelorMittal Nippon Steel India Limited(以下:AM/NS India)がハジラ製鉄所に7,300億円の設備投資を行うと発表した。
インドの鉄鋼市場は、世界の中でも経済成長と人口増により着実な成長が見込まれる一方、鉄源も含めた自国産化が進展している。また、インド政府はインフラ整備・製造業振興政策等、需要喚起に向けた支援方針を堅持するとともに、インド国内鉄鋼生産能力についても積極的な拡張目標を打ち出している。
AM/NSIndiaは、現在インド国内で粗鋼生産量第5位の鉄鋼メーカーだが、今後のインドマーケットでの需要拡大を捉え市場プレゼンスの確保を図るため、既存ハジラ製鉄所の未使用土地を活用した鉄源・熱延設備等の新設・増強投資を行い、生産能力を拡大する。また今回の設備新設・増強は、将来両親会社である日本製鉄とAMが開発中のカーボン・ニュートラル技術のトランスファーが可能となるプロビジョンを備えた方案としている。
■ 設備投資概要
所在地:インド・グジャラート州(ハジラ製鉄所)
投資額:約4,100億インドルピー(約7,300億円)
製銑工程:高炉2基、焼結設備2基、コークス炉3炉団 等
製鋼工程:転炉3基、連続鋳造機2基 等
熱間工程:熱延ライン1基 等
増強能力:約600万トン/年(粗鋼能力増分)
:(増強後のハジラ製鉄所の粗鋼能力約1,500万トン/年)
稼働予定:第Ⅰ期/2025年後半(第2高炉および関連設備、新製鋼、新熱延設備)
:第Ⅱ期/2026年前半(第3高炉および関連設備)