エーザイ、川島工園に新注射剤棟/研究棟が竣工
2022年10月6日
エーザイは4日、岐阜県各務原市の川島工園に建設を進めていた新注射剤棟/研究棟(以下:EMITS)が竣工したと発表した。
EMITSは、同社のグローバルな製剤・モダリティ研究の拠点となる。同社における創薬ターゲットは、従来の低分子化合物に加えて、抗体や抗体薬物複合体(ADC)、核酸など、創薬モダリティの拡大が進んでいる。EMITSでは、リポソームや脂質ナノ粒子製剤を含む注射剤の製剤開発研究機能とドラッグデリバリー技術(DDS)開発機能を強化し、様々なモダリティの開発に対応する。
新棟では、最新の製造データ一括管理システムの導入とAI活用による、製剤プロセス研究の高質化と迅速化を図る。
設備は、治験薬製造も可能となる設備導入による注射剤治験薬製造の内製化を図る。加えて、微生物迅速試験法の導入による先進的な微生物管理・無菌性保証を行う。
また、社外との共同研究にも使用が可能なフレキシブルスペースの設置による外部技術とのコラボレーションの強化を図る。
■ 新棟概要
名称:Eisai Medicine Innovation Technology Solutions(EMITS)
所在地:岐阜県各務原市川島竹早町1(川島工園)
総投資額:約100億円
延床面積:約11,000㎡
構造:地上3階建て
起工:2021年3月
竣工:2022年9月(竣工式:2022年10月4日)